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久米宏さんの凄いインタビュー

  • 執筆者の写真: 中島洋一(株式会社ビートアンドライト代表)
    中島洋一(株式会社ビートアンドライト代表)
  • 1月27日
  • 読了時間: 3分

更新日:6 日前

久米宏さんの凄いインタビュー

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自分は記者として25年間で1,000回以上のインタビューをしてきました。下町の銭湯オーナー、人気鮨店の店主、銀座のクラブのオーナー、京都の宮大工、直木賞受賞作家、ロボット開発者、上場企業社長、プロ野球選手、大河ドラマ主演俳優、ついでにダニエル・クレイグ……。


それぞれお話を伺って無事、記事を書きましたが、インタビューの「進め方」「技」において、「これは絶対にかなわない」「いつかこんなインタビューをしてみたい」と今でも思うものがあります。それは『ニュースステーション』(テレビ朝日系)の久米宏さんのインタビューです。ググるとネットにも情報が少し見つかるので、記憶に残っている人もいるようですが――。


1990年代のいつだったかは忘れましたが、その日のゲストはオノ・ヨーコさんでした。元ビートルズの故ジョン・レノンの奥さんです。


実はこのときのインタビューの中身はほとんど忘れてしまったのですがw オノ・ヨーコさんご自身、アーティストなので、おそらく個展か何かを日本で開催するため来日し、そのプロモーションとして『ニュースステーション』に出演したのだと思います。


オノ・ヨーコさんのファンはたくさんいますが、やはり“故ジョン・レノンの奥さま”ということで、視聴者は「ジョン・レノンとの思い出」についても聞きたいわけです。このときのインタビューでも久米宏さんは、その辺りをオノ・ヨーコさんに聞いていたと思います。


ラスト、インタビューが動いた!


そして最後の瞬間、インタビューのハイライトが訪れました。


オノ・ヨーコさんといえばド派手なサングラスを思い浮かべる人もいるはず。このときも、そのサングラス(トムキャットみたいなやつ)をかけて出演していました。そしてインタビューが終わってCMに入る直前、久米宏さんが次のように尋ねたのです。


「最後に一つ聞いていいですか、ヨーコさん。そのサングラス、似合わないと思うんですが」


その瞬間、全国のお茶の間が凍り付きました。当時高校生だった私もです。おそらくみんなが思っていたことだけれど……。「えっ! 久米宏、そんなこと聞いちゃうの?!」


オノ・ヨーコさんは静かに答えました。


「似合わないのは私も分ってるんです。でもこのサングラスは、ジョンが亡くなる前にプレゼントしてくれたものなので、私はこのサングラスをかけているんです」


おそらくこの瞬間まで、ジョン・レノンとオノ・ヨーコの二人の間だけのものだったエピソードを引き出した――。


「ありがとうございました。それではCMです」。久米宏さんはいつも通りインタビューを締めくくりました。


いつか、こんなインタビューができたらいいなと夢想しています。



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