インタビューライターはなぜスマホをICレコーダー代わりに使わないのか
- 中島洋一(株式会社ビートアンドライト代表)

- 1月31日
- 読了時間: 3分
更新日:2月3日

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インタビューライターにとって、なくてはならない道具――。いくつかありますが、録音デバイスはその一つです。生成AIの性能が高まり、音声データから精度の高い文字起こしができるようになった今、その重要性は高まっていると言っていいでしょう。
録音デバイスといえば従来はもっぱら、ICレコーダーのことでした。もっと昔はテープレコーダーですね。昔も今もオリンパスの製品が売れている印象があります。最近は、特定の生成AI文字起こしサービスにひもづいた専用デバイスもあります。
一方、スマホに文字起こし専用アプリを入れて、録音しながら同時に文字起こしをする方法もあります。AI音声認識プラットフォーム「Notta」はこの方法が可能です。ようするにスマホがあれば、ICレコーダーはなくても足りてしまうわけです。
または、スマホの録音アプリをICレコーダー代わりに使い、録音データをNottaまたは生成AIに食わせる方法もあります。
しかし、インタビューライターはスマホをICレコーダー代わりに使わない。なぜか――。
●途中で電源が切れるのがこわい(日常、通話などでも使うので)
●インタビュー中に着信音が鳴らないよう機内モードにするのが煩わしい
●音声ファイルをPCやクラウドに送るまでの“動線”が自己責任……
色々ありそうですが、一番は次の理由なのではないでしょうか。
●インタビュイーの目の前にスマホを置くのは失礼な気がする
ICレコーダーは仕事道具、スマホは個人的道具
インタビュイーの目の前に、録音のための専用デバイス(ICレコーダーや専用端末)を置くのと、スマホを置くのとでは、相手が受ける印象が変わると思うんです。はっきり言うとスマホの場合、相手は「気分が悪い」のではないかと。なぜなら「スマホ」なので。
例えば大事な人とハレの日の外食に行ったとき、テーブルの上にスマホを置くでしょうか? そういうことだと思うんです。
ちょっと理屈っぽい話になりましたが――。そこで思い出すのが映画『トップガン マーヴェリック』です。映画の序盤。米海軍の精鋭パイロット養成学校「トップガン」に戻ったマーヴェリック(トム・クルーズ)が、兵士たちが集うバーのカウンターでビールを飲んでいると、店のオーナーでかつての恋人、ペニー(ジェニファー・コネリー)がやってきます。2人が出会うのは別れてから3年ぶり。
そのバーはとてもカジュアルなお店なのですが、野暮で失礼な客には厳しく、「女性と海軍を軽蔑したり、カウンターにスマホを置いたりするヤツは、全員に酒をおごらなければならない」という決まりがあります。しかしそうとは知らず、ふと、カウンターにスマホを置いてしまったマーヴェリックは、全員にビールをおごる羽目になる。そんなシーンがあるんです。
インタビューも、そういうことだと思うのです。相手に敬意をもつ、それが大事だと。
まぁ、このシーンの場合、ペニーがマーヴェリックに「もうデートはお断りよ」と言ったのに対し、マーヴェリックが「今もきれいだ」などと軽口を叩いたため、それをたしなめられた感じもあるのですが……。
蛇足になりますが、この場面で店内のジューク・ボックスからデヴィッド・ボウイの「Let’s dance」が流れ、のちのち展開していくペニーとマーヴェリックの恋物語を予感させる場面にもなっています。
このシーンは映画の開始22分辺りから始まります。自分はこの映画を映画館で2回、Amazonプライム・ビデオで50回くらい見ました。リーダーシップとは何かを教えてくれる、大好きな映画です。
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