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インタビューライターは今日もステージでヘタなギターをかき鳴らす

  • 執筆者の写真: 中島洋一(株式会社ビートアンドライト代表)
    中島洋一(株式会社ビートアンドライト代表)
  • 3月24日
  • 読了時間: 2分
インタビューライターは今日もステージでヘタなギターをかき鳴らす

事前のリサーチや質問票の準備はインタビューにおいて非常に重要ですが、それだけで完璧な取材になるわけではありません。当社の講座で強調しているのは、「インタビューは生身の人間を相手にする『ライブ』である」という事実です。


どんなに入念に準備をしていても、相手との会話は必ずしも筋書き通りに進みません。予期せぬ回答が返ってきたり、話が思わぬ方向に脱線したりと、現場で柔軟に対応しなければならない部分が必ず出てきます。また、そういう話が原稿に入れるべき内容だったりすることもあるため、臨機応変に進める必要があります。


実はそれこそがインタビューの醍醐味だと思うんです。事前に準備しきれない余白があるからこそ、その場でしか生まれない「化学反応」を楽しむことができるのです。そうです、化学反応! かつて音楽評論家で編集者の渋谷陽一氏は、良い音楽を評するとき、この言葉を使ったと記憶しています。



自分の感覚でいうと、上の動画のブライアン・アダムスとティナ・ターナーのデュエットは素晴らしい化学反応を起こしており、インタビューにも通じるものがあるなと思うのです。


「準備した質問を全部聞かなきゃ」とガチガチになるのではなく、目の前の相手との対話そのものを楽しむ心の余裕を持てるとよいですね。相手に対する「好奇心」を忘れず、その場を楽しむことができれば、結果として最高のインタビューになり、読者の心を動かす記事へとつながるはずです。


もう1つ、インタビューはライブということで1つ思い出した話をします。ある起業家にインタビューしたとき「仕事は完璧じゃなくてもいい。チャレンジすることが大事」という話のたとえとして、次のように言っていました。


「ロックスターに『お行儀よくギターを弾いてほしい』と願っているファンはいない。下手でもいいからステージ上でギターをかき鳴らしてほしい」。多分、ローリング・ストーンズのキース・リチャーズあたりを念頭におっしゃったのではないかと思うのですが。ものすごく心に響いたのを覚えています。


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