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インタビューライターは神話を書いている

  • 執筆者の写真: 中島洋一(株式会社ビートアンドライト代表)
    中島洋一(株式会社ビートアンドライト代表)
  • 3 日前
  • 読了時間: 2分
インタビューライターは神話を書いている

当社の「インタビュー講座」では「文章の書き方」は教えていません。作文はもはや「AIをどう使うか」という話になりつつあるからです。しかし、当講座のなかでインタビューのロールプレイをもとに原稿を書いてもらうので、文章の「構成」については簡単に触れるようにしています。


文章の構成といえば、「起承転結」や「序論・本論・結論」、あるいはビジネス文書でよく使われる「PREP法(結論→理由→具体例→結論)」などが有名です。文章の書き方の本で、必ずといっていいほど登場するおなじみの「型」です。しかし正直に言うと、自分はこれらの型を使って文章を書いたことがほとんどありません。駆け出し記者の頃、どうしても原稿が書けなくて、むりやり起承転結に当てはめて書いたことが2、3度あったとは思いますが。


なぜ型に頼らないのか。それは、取り上げるテーマや企画の狙いによって、ふさわしい文章の構成が変わってくるからです。雑誌をつくっていたから特にそうなのでしょう。記事で取り上げるのは、京都の料亭のご主人、オーベルジュのオーナー、アンチエイジングの専門家、プロトライアスリート、大河ドラマの主人公、美術館のキュレーター、大学教授……。生き生きと活躍する方たちのお話を、ありきたりな型に当てはめるて書くことは到底できません。文章は型ありきではなく、“素材”ありきだと思うのです。


そうは言っても、「この型は割と使ったな」と思うものがあります。それは――神話あるいはハリウッド映画の構成です。


神話研究者のジョーゼフ・キャンベルは、世界中の神話に共通するパターンを「英雄の旅(ヒーローズ・ジャーニー)」として提唱しました。主人公が日常の世界から旅立ち、試練を乗り越え、変容を遂げて戻ってくる。このような物語の構造は映画『スター・ウォーズ』をはじめ多くのハリウッド映画にも応用されています。



インタビュー記事もかなりの割合で、この構成を使うことができます。取材した人は大体、長い「旅」を経てきているからです。何かに悩み、壁にぶつかり、それを乗り越えてきた軌跡。そのドラマこそが読者の心を動かすのです。


型はあくまで道具であって、目的ではない。インタビューで得た素材を前にして「どんな型に入れるか」ではなく、「この人の物語をどう伝えるか」を先に考える。その順番が、自分には合っているように思います。


それでは。May the Forth be with You.


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