プロインタビュアーがエレベーターのボタンを押しまくる理由
- 中島洋一(株式会社ビートアンドライト代表)

- 2月4日
- 読了時間: 3分

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突然ですが、私はエレベーターの操作を率先して行います。例えば、経営者にインタビューするため相手の会社を訪れるとき。会社の総合受付が上の階にあったりするので、エレベーターで昇ります。
で、エレベーターの“カゴ”に入って「操作盤」の前に立ち、自分が降りる階のボタンを押すと同時に、他にも人がいれば「どちらの階ですか?」と聞いてボタンを押すようにしています。
実は企業を取材するとき、エレベーターは格好の「人間観察の場」です。会社によって本当にさまざまです。ある会社では、社員が自分の降りる階のボタンを押したらスマホを見ながらサッサと奥のほうに行く。また別の会社では、社員が私を見て来客だと気づき「受付階でよろしいですか?」と聞いてボタンを押してくださる。
どちらのほうが気分がよいか。もっと言うと、どちらのほうが客観的にみて「いい会社」か――。言うまでもないでしょう。まぁ、それでインタビューのとき「御社の社員はエレベーターのマナーがなってませんね」などと聞くことはありませんがw OB・OG訪問とか、インターンシップの学生さんが見るでしょうに。あんまり関係ないのでしょうかね?
ともかくプロインタビュアーの情報収集は、エレベーターに乗った時から始まっているのです。
プロインタビュアーが思わず目を見張る「操作人」もいる
エレベーター操作に関してもう1つ別の話。操作盤がカゴの左右両側にある場合、かつ、反対側の操作盤にも人が立っている場合――。“どっちがエレベーターを操作するか問題”というのが起こり得ます。しかし、このときも私は自分で操作するようにしています。
きっかけは伊藤羊一さんの著書『1分で話せ』(SBクリエイティブ)に出てきた「焼肉理論」だったと記憶しています。詳細は省きますが、ようするに「進んでその場の主導権を握っちゃおうよ」という話。エレベーターに2人だけ残って、「どうぞ」「あなたこそどうぞ」と、“お手玉”しちゃうのも面倒くさいと思いませんか?
だからエレベーターで相手と同じ階で降りるとき、なおかつ自分と相手がお互い「開」ボタンを押している状態でも、自分は強く「どうぞどうぞ、どうぞどうぞ」と言って相手を送り出し、最後は自分一人でカゴを出る。丸の内の高層ビルでも、出張で泊まるアパホテルでも、大井町のイトーヨーカドーでも、そうしています。
ちなみに大井町のイトーヨーカドーとかDCM大井競馬場前店に、家族でよく買い物に行くのですが、混雑したエレベーター内で率先してボタン操作をするオトーサンがたまにいたりします。そんなとき、「コイツ、やるな……」などと思ってしまいます。
最後にエレベーターの思い出を。昔、東京駅の近くに「八重洲富士屋ホテル」というのがあり、20年くらい前に泊まりました。楽天トラベルで8500円くらいだったと思います。
夕方にチェックインを済ませ、飲んで明け方3時頃ホテルに戻りました。1階フロアは真っ暗。一番奥にフロントがあり、小さく灯りがともっています。スタッフはフロントに1人、フロアにベルボーイが1人。「505号室の中島です」といってフロントで鍵を受け取ると、ベルボーイがわざわざエレベーターのドアを腕で開けて待っていてくれました。
「ありがとうございます」と言ってエレベーターに乗り込み、操作盤を見ると、すでに5階のボタンが押してあった――。
凄いと思いません? とても素敵なホテルでした。
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