プロインタビュアーは現場に30分前に到着する
- 中島洋一(株式会社ビートアンドライト代表)

- 2月10日
- 読了時間: 2分

★★★「インタビュー講座」2026年2月14日までモニター価格1万1000円で受付中★★★
プロインタビュアーにとって、これは単なるタイムマネジメントのルールではありません。仕事に対する誠実さと、臆病なまでの自衛策が入り混じった、一つの儀式のようなものです。
なぜ、そこまで早く着く必要があるのか。そこには、インタビュー特有の「一期一会」のプレッシャーがあります。記事の執筆なら、"泣きを入れれば”締め切りにちょっと遅れても挽回できる余地があるかもしれません(もちろん基本的にはNGですが)。しかしインタビューは違います。対象者の時間は、分単位で管理されている「預かりもの」なのです。
もし交通機関の乱れで15分遅刻したとしましょう。1時間の取材時間は45分に削られます。何より恐ろしいのは、遅刻によって自分自身の心が乱れ、相手との信頼関係という「見えない土台」が崩れることです。呼吸を乱して駆け込んだインタビュアーの言葉に、誰が心を開くでしょうか。一度失った「聞く権利」を取り戻すのは、原稿を書くよりも遥かに困難なのです。
プロインタビュアーは30分で「チューニング」する
インタビューが始まる30分前に現場に到着し、近くの喫茶店や、あるいは駅や公園のベンチで過ごす時間は、決して無駄な待機ではありません。それは、日常の喧騒から「取材モード」へと自分を切り替える、「スイッチ」する時間です。
●五感の準備:質問案を最終確認し、対象者の最新のSNSやニュースをチェックする。
●道具の点検:録音機は回るか、ペンのインクは出るか、予備の電池はあるか。
●心理の構築:深呼吸する。どんな相手でも柔軟に対応できるように心の準備をする。
この30分があるからこそ、ライターは「何が起きても大丈夫だ」という静かな自信を持って、訪問先のドアをノックすることができるのです。
これは、特に暑い真夏には必須です。自分は汗かきなので、あんまり汗びっしょりで現場に着きたくはない。冷房の効いた電車(またはクルマ)で移動し、冷房の効いた喫茶店(自分は「ドトール」が好きです)で最終チェックしつつ、そこでネクタイを締めて、現場に向かうようにしています。
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