インタビューライターはカメラマンに嫉妬する
- 中島洋一(株式会社ビートアンドライト代表)

- 3月15日
- 読了時間: 2分
更新日:3月16日

インタビューライターは、カメラマンを羨ましく思うことがあります。特に自分は“写真が肝”となる雑誌を編集していたのでそう感じていました。
どれだけ言葉を尽くしても、一枚の写真にかなわないと感じることが多々あります。実際には言葉と写真が協調し、読者にメッセージを伝えるわけですが、読者の目を一瞬で引き込むという点において写真にはかないません。
かつてフィルムカメラが主流だった時代、その嫉妬には「仕事の手離れの良さ」も混じっていました。撮影が終われば堀内カラーにフィルムを届けてカメラマンの仕事は一段落w それに対してライターは、そこから膨大な録音データと格闘する日々が始まります。もっとも、写真がデジタルになり、カメラマン自ら写真をレタッチする今は、安易に「楽そうだ」とは言えなくなりましたが。
それでも、私が今でもカメラマンに感謝と敬意を抱くのは、駆け出しの頃の記憶があるからです。右も左も分からなかった新人の頃、現場に経験豊かな仲間=カメラマンがいるだけでどれほど心強かったか。私は出版社の社員という立場でしたが、取材のイロハ、プロとしての矜持、そして現場の回し方などを、カメラマンやライターなど外部のフリーランスの方々の背中から教わりました。
言葉と写真。お互いの領域に敬意を払いながら誌面を作る。その楽しさと緊張感があるから、この仕事を続けてこられたのだと思います。
話は変わりますが、ブログ冒頭の画像(と下の画像)は『STERN FOTOGRAFIE』というドイツの写真冊子で、カメラマンごとに特集を組む冊子として知られています。この号は音楽アーティストのブライアン・アダムスの特集。ファンの皆さんはご存知と思いますが、写真家としても活動しています。

冊子が発行された2006年はフィルムからデジタルへの過渡期でした。冒頭の画像でブライアン・アダムスが構えているのは日本のマミヤというメーカーのRZ67という中判フィルムカメラです。プリズムファインダーが付いているので重さは3kgくらいあるでしょう。手を滑らせてカメラを落とすと、下にいるモデルは怪我をします。
何を言いたいかというと、カメラマンって力持ちなんです。そこにも嫉妬しますw
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