本多勝一は句読点の打ち方だけで68ページ書いた
- 中島洋一(株式会社ビートアンドライト代表)

- 3月22日
- 読了時間: 2分

ライターにとっての「矜持」とは何でしょうか。正確な情報を伝えること、読者の心を動かすこと。それらは当然の使命ですが、その根底を支えているのは、言葉というツールに対する異常なまでの執筆姿勢だと私は考えます。
かつて、ジャーナリストの本多勝一は『日本語の作文技術』のなかで、「句読点の打ち方」を68ページにわたり解説しました。これはもう、文章の書き方を知りたい者にとって、息つく暇もなく読み切れる68ページでした。論理的でしかも分かりやすく、もちろん勉強になります。
たかが読点、されど読点。多くの人が無意識に打つ「、」ひとつに、本多氏は論理的な必然性を求めました。読者が一文を読み進める際、どこで息をつき、どの言葉をどの修飾語に結びつけるのか。その設計図をミリ単位で調整することこそが、プロの技術なのです。
情報が溢れ、AIが瞬時に文章を生成する現代において、私たちはつい「速さ」や「効率」を優先しがちです。しかし、読み手にストレスを与えず、意図を正確に届けるための細部への執拗なこだわりこそが、単なる「作業者」と「ライター」を分かつ境界線になります。
一文を書き終えたとき、もう一度その読点の位置を疑ってみる。その数秒の迷いと決断の中に、書き手としての誇りが宿るのだと信じています。
ちなみに私は文章の書き方に関する本は読み漁っており、『ちびまるこちゃんの作文教室』では、句読点の打ち方は2ページで解説しています。これはこれで分かりやすいですw




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