インタビューの質問票は事前に周到に用意し、現場ですぐさま捨てる


「せっかく準備した質問票なのに、本番では上から順に読み上げるだけで終わってしまった……」
インタビューの現場で、そんな苦い経験をしたことはありませんか?
手元のメモに目を落とし、「次は3番、その次は4番……」と消化することに必死になる。相手の表情を見る余裕もなく、まるで台本をなぞるようなぎこちない空気になってしまう。
かつての私も、まったく同じ失敗を何度も経験してきました。質問票に縛られるあまり、相手が目の前でこぼしてくれた「本当に面白い本音」を拾い落としていたのです。
インタビューの質問票の存在意義
では、なぜ綿密な質問票を用意するのでしょうか。それは、がんじがらめの取材をするためではなく、現場で起こる想定外を受け入れる、なんならそれを楽しむためです。
「この記事で何を伝えたいのか」という目的地と命綱があるからこそ、私たちは現場で相手の話が予想外の方向に脱線したとき、安心してその「寄り道」を楽しめます。
「そのお話、すごく面白いですね!」と、予定にない質問へ思い切って飛び込めるのは、「いつでも戻ってこれる場所」が質問票として手元にあるからです。命砂のようなもの、と言ってもいいかもしれません。
その命綱がなければ、迷子になるのを恐れてマニュアル通りの質問しかできません。質問票とはインタビュアーを縛る鎖ではなく、現場で即興の対話を乗り越える、そして楽しむための土台なのです。
インタビュー相手と「対話」を楽しむために
インタビューで一番大切なのは、質問票を100点満点でこなすことではなく、目の前の相手の言葉に耳を澄ませることです。
「頭ではわかっていても、いざ本番になると手元のメモばかり気になってしまう……」
もしそう感じていても、落ち込む必要はありません。単に「質問票を持ちながら、落ち着いて対話する練習」を積む機会がこれまでなかっただけです。
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