スティーブン・キングの映画『スタンド・バイ・ミー』が教えてくれたこと

更新日:2 日前

娘が突然「スタンド・バイ・ミーを観たい」と言い出しました。家族3人でアマプラで観ることにしました。きっかけは「朝日小学生新聞」。この映画を見た子どもの感想文が掲載されているのを読んで、興味を持ったようです。
自分は20年ぶりくらいにこの映画を観ましたが、細かいところはすっかり忘れてしまい――。初めて見るかのような気持ちで楽しむことができました。
原作者の物語
一番「あっ、そうだった!」と思ったのは、この映画が原作者スティーブン・キングの回顧録のような側面を持っていたということです。この映画の“語り手”であるゴーディは、大人になって小説家になるんですよね。
物語の大半はゴーディの少年時代の記憶として展開します。
その主軸となるのが少年クリス。彼は少年たちの間のリーダー格、強くて頼もしい少年なのですが、学校の担任の先生に給食費窃盗の“濡れ衣”を着せられた過去があります。それが彼の心に深いトラウマを残している。
「うちが貧乏だからだ。金持ちの家だったらそうはならない」と、可哀想なクリスは泣きながらゴーディに語ります。彼の心の痛みが、観る者に強く響きます。
他の2人の少年、テディとバーンは焚き火の周りで毛布にくるまって寝ています。クリスは仲間たちのリーダーですが、心を許しているゴーディには、涙を流しながら自分の思いを打ち明けます。
「俺たちのことを書け」
4人の少年たちには中学校進学が控えています。「お前はちゃんと進学クラスに行けよ」とクリスはゴーディに言います。そして次のように続けます。
「物書きになれ。書くことがなくなったら俺たちのことを書け」
スティーブン・キングの幼少期にこんなことがあったのかは分かりませんが、泣ける話です。本当にあった話ではないでしょうか。
自分はスティーブン・キングのような小説家ではありませんが、言葉や物語を面白がるようになったきっかけが確かにありました。それに気づくことができました。
親が背負うもの
映画を久しぶりに観て、心を打たれたことがもう一つあります。それは、親が背負っていることは、子どももそれなりに背負っているということです。
幸い、自分は親に大切に育ててもらいました。しかし、幼少期のことや当時の友人のことを思い出すと、涙があふれてきました。親の思いが、子どもにどれほど影響を与えるのかを感じました。
あと「どこかで見たことあるな~」と思ったら、ドラマ『24 -TWENTY FOUR-』シリーズの主演キーファー・サザーランドが不良のリーダー格として出ていたことにも驚きました。彼の存在が、映画にさらなる深みを与えています。
“書きたくなる映画”は他にもあります。次回は、他の映画も紹介したいと思います。皆さんにもあったら、ぜひ教えてほしいです!
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