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インタビューにおける「トヨタ生産方式」「どちて坊や」問題

執筆者の写真: 中島洋一(株式会社ビートアンドライト代表)
中島洋一(株式会社ビートアンドライト代表)
9月6日
読了時間: 3分
インタビューにおける「トヨタ生産方式」「どちて坊や」問題

主にビジネスで発生した課題の原因を探る手法として「なぜなぜ分析(5 Whys)」というのがあります。「なぜその課題が発生したか」「その原因はなぜ起きたのか」……と5回繰り返すと、本質的な原因にたどりつくことができる、という思考のフレームワークですね。


一方で(ものすごく突然ですが)、アニメ『一休さん』に「どちて坊や」というキャラクターが存在するのをご存知でしょうか? 私くらいの年代の方でなければ知らないと思いますが(-_-;)


どちて坊やは、何か分からないことがあると、何でも周りの大人たちに「どちて? どちて?(どうして?)」と聞きまくる。その問いかけがとてもしつこくて、ついに一休さんも新右衛門さんも参ってしまう。そういうキャラです。


インタビューで「どちて坊や」にならない


インタビューで相手の回答に対して、「それはなぜですか?」「どうしてですか?」と質問を繰り返し、本質に迫ろうとするときがありますよね。そうやって深掘りすると、インタビュイーの心の中に潜む信念とか、大切にしている考えがあらわになったりします。


しかしインタビューで「なぜ?」「どうして?」を繰り返すと詰問調になってしまい、会話のリズムが壊れるんですよね。なので、ここはちょっと工夫をしたほうがいいと思います。


工夫といっても実に簡単なことで――。「そこ敢えて、そうした理由を伺わせてください」とか「それは面白いですね! それにしてもそんなことする人、少ないんじゃないですか?」……など、言い方をちょっと変えればいいんです。


この場合、「今のお話はとても面白いので、もっと深く聞かせてほしい」「その根っこにあなたの信念が隠れているように思うのですが、いかがですか?」という、こちら側の気持ちをにじませることが大事だと思うんです。機械的に「なぜ?」「どうして?」と聞くのと比べて、相手が受ける印象は変わってくるはずです。


ちなみに、なぜなぜ分析の場合、そもそも使うシチュエーションがインタビューというよりも、課題を持った組織(あるいは担当者一人)が原因を探る状況にあるので、上記のような"言い方の工夫"は必要ないわけです。


もちろん、相手の表情など様子を伺ったうえで、どのように言うかを決めるんですけれど。会話のリズムをつくる、会話を温める、そのための工夫を積み重ねることで、相手の本心に一歩一歩、近づくことができるのだと思います。


ちなみに冒頭の画像は、Geminiにどちて坊やを描いてもらった結果ですが、全然似ていませんw 著作権の関係で同じタッチの絵は描いてくれないのでしょうけれど……。


どちてこうなったの!?


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