拷問よりも効く!? テロ容疑者の口を割る方法


「グアンタナモ」と聞いてピンと来る方、いますか? はい。あなたは戦争アクション映画の見過ぎですw かく言う自分もそうなのですが――(もちろん戦争には大反対です)。
キューバのグアンタナモ湾というところに米海軍基地があり、そこに捕虜収容所があるんですね。2001年のアメリカ同時多発テロ事件(9・11)以降、ブッシュ政権下の「対テロ戦争」の一環として建設・運営されている施設だそうです。
ここには、主にアルカイダやタリバンに所属するテロ容疑者が収容されました。この間、捕虜に弁護人立会いを認めなかったり、無期限拘禁をしたり、過酷な尋問・拷問が行われたりしたことが明るみになり、国際人権団体や国際社会から強い批判を浴びたこともあります。
そんな背景があるがゆえ、戦争アクション映画で、元CIAエージェントなどが「俺は相当ヤバい仕事をしてきた」という意味を暗に示すため、「俺はグアンタナモにいた」というセリフを吐く場面があったりします。
前置きが長くなりましたが――。
①捕虜を尋問するとき、②人にインタビューをするとき。この二つに共通点があると言ったら、皆さん驚くでしょうか?
"最凶"の捕虜収容所で尋問官が大切にしていること
元アメリカ国防総省の公認軍事尋問官・海軍情報将校でグアンタナモで尋問官を務めたレナ・シスコ氏は、著書で次のように述べています。
"捕虜に本当のことを語らせるためには、お互いが信頼関係で結ばれていなければならない"
映画の世界では捕虜を水攻めなどの拷問にかけて口を割らせるシーンがありますが、レナ・シスコ氏は、あのような手段は効かない(限界がある)というんですね。
一番効くのは相手との信頼関係……。拍子抜けするくらい当たり前のことなのでした。
でも、これってインタビューと同じです。
もっとも、インタビューは捕虜の尋問と違い、相手が犯罪容疑者だったり、人の命が関わる情報を引き出したりすような緊迫した状況はありません。
しかし、インタビュアーにとってインタビューは、それなりに緊迫した"たたかい"ではあるんですよね。
なぜなら最初「はじめまして」の名刺交換からスタートして、限られた時間の中で必要なことをすべて聞かなければならないから。そのためにインタビュアーは、質問を適宜工夫したり、会話を途中でコントロールしたりします。インタビューは単なるおしゃべりではないのです。
質問の工夫とか会話のコントロールとかは、色々テクニックがあるんですが、それについては割愛します。いずれにせよベースに相手との信頼関係がなければ、インタビューは上手くいかないのです。心を閉ざした相手にこまごまとしたテクニックは効きません。
では、どうやって短時間に信頼関係を築くか。
最も大事なのはインタビュイーが「私はあなたの話を聞きたい」という態度をもって挑むことだと自分は考えています。抽象的に聞こえるかもしれませんが、そのような態度はインタビューの事前準備のプロセスで、整えることが可能です。
このような事前準備は、人とコミュニケーションをとるあらゆるシーンに共通に効くもので、営業担当者がお客さまのもとを訪れたり、取引先と良好な関係を築くためにも役立つものだと思っています。
当社の「インタビュー講座」では、その事前準備についても詳しくお伝えしています。インタビューで人の本音を引き出せたとき、大体、その方は喜んでくれます。インタビューは人を喜ばせるものなんですね。そんな体験を一緒にしてみませんか?
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