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アンドロイドは笑いながら怒る人の夢を見るか?

執筆者の写真: 中島洋一(株式会社ビートアンドライト代表)
中島洋一(株式会社ビートアンドライト代表)
3 日前
読了時間: 3分
アンドロイドは笑いながら怒る人の夢を見るか?


仕事柄、周囲の人たちの言葉のやり取りとか、コミュニケーションに注目してしまうのですが、先日ちょっと驚くことがありました。


起業仲間が単発の無料セミナーをやるというので、おじゃましたんですね。内容はとても勉強になりました。参加者の大半は、その起業仲間(講師)の知人でした。


ところが、セミナー後の質疑応答で――。


参加者の一人が手を挙げたので、何を質問するのかと思ったら、セミナーの内容とはまったく関係ない、講師に対する不満(個人的な話)を言い始めたんです。


「えっ! 今その話する!?」


話を聞いていると、どうやらその人は最近、講師との間にトラブルがあって不満を抱いていた。それを本人に直接ぶつける機会がなかったので、このセミナーに来ちゃった、ということのようです。


講師もあわてていましたが、5分ほどのやり取りが終わると、ようやく本来の質疑応答に戻りました。


驚きました。ほかの参加者の質問時間も減ってしまったわけで、これはちょっとマナー違反じゃないでしょうか。


コミュニケーションのバグは人間らしさ?


でも、「あの人、やるなぁ」とも思いました。少なくともあの人は、言いたいことが言えてスッキリしたでしょう。マナー違反だけど。


帰り道、そんなモヤモヤを抱えながら、「その場にまったくふさわしくない行動や発言を行うケース」について、あれこれ考えていたんですね。


思い浮かんだのが、「心頭滅却すれば火もまた涼し」という言葉。熱いものを熱くないと感じる。よく考えたら凄い話です。


あと、元神戸市議会議員の「号泣会見」。あれは「絶対出たくない記者会見を切り抜ける」、あの人なりのコミュニケーション法だったと思うんです。


で、究極は竹中直人さんの「笑いながら怒る人」だなと。「笑い」ながら「怒る」。しかもそれを「芸」としてやる。このメタ感、凄いですよね。


AIがどんどん人間らしくなったら、どうなるのでしょう。相手の気持ちを察して、共感することは、もうAIにもできるようになってきました。では、人間の予想を裏切って(かつ、よかれと思って)、わざとおかしな反応をすることは?


例えば、ビールを飲みながらAIとバカ話をしたとします。すると突然、AIが「笑いながら怒る人」を演じ始めた! こちらを笑わせようとして。


そしてそんなとき、人間はどう反応するか?


大笑いしてあげた方が、AIは「なるほど、こういう冗談がウケるのか」と学習するのでしょうか。それとも冷たくスルーする? もっと面白い芸を考えてくれるかもしれません。


そもそも、AIに芸を仕込もうとしている人間の方が、AIに遊ばれていたりして?


という、どうでもいい空想をしているうちに、セミナー会場でのモヤモヤは消え去ったのでした。めでたしめでたし。

 
 
 

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