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沖縄好きが首里城でやらかした話

執筆者の写真: 中島洋一(株式会社ビートアンドライト代表)
中島洋一(株式会社ビートアンドライト代表)
16 分前
読了時間: 3分
沖縄好きが「首里城」でやらかした話

首里城(沖縄県那覇市)の正殿が、いよいよ復元完成を迎えます。11月23日から一般公開も始まるとのこと。本当におめでたいですね!


自分は北海道生まれの東京都民ですが、沖縄が大好きです。まぁ、そこらによくいる「沖縄好き」の一人です。


47都道府県の中でも、「北海道好き」「京都好き」「沖縄好き」はとびぬけて多い印象があります。


そんな自称「○○好き」って、その地域のうんちくを披露する傾向があるように思うんです。


というわけで今日はコミュニケーションの話を。「地域うんちく自慢」で痛い目にあった、「やらかした」話です――。


“復元”された首里城


10年ほど前、仕事で那覇を訪れたときのこと。那覇の繁華街・松山にあるカウンターだけの小さなおでん屋さんに入りました。


早速、地域うんちく自慢ですが、沖縄のおでんって本当に美味しいんです。レタスや豚足、ウインナーソーセージなんかが入っていて。あぁ、思い出すと沖縄に行きたくなります。


その、おでんをつまみながら泡盛を飲んでいると、カウンターにいた男性客に声をかけられました。常連客のようです。


店のおかみさんとその男性、そして私の3人で、おしゃべりで盛り上がりました。地元の景気のこと、沖縄戦の話も少し伺ったように記憶しています。


やがて、首里城の話になりました。お二人は首里城を地域のシンボルとして、とても誇らしげに語ってくれました。


自称「沖縄好き」の私は、首里城に何度も足を運んでいます。琉球王国の歴史や文化についても興味をもってそれなりに調べていました。


そこで、つい口がすべった。


「でも今の首里城って、昔から建っているものじゃなくて、復元されたものなんですよね」


店内が凍り付きました。


当時の首里城正殿は沖縄戦で破壊された後、1992年に復元されたものでした。


自分としては、「沖縄戦はひどかったですね」「でも首里城が立派によみがえってよかったですね」という気持ちだったのですが……。


どうやら、ネガティブなニュアンスで伝わってしまったようです。


考えてみれば、地元の方が誇らしげに話しているものに、わざわざ「でも」と口を挟んだわけです。難くせをつけたと思われても仕方ありません。


私の「知ってますよアピール」が余計でした。素直にお二人の話を聞いていればよかった。


地元の方が、よそ者の私にいろいろな話をしてくださる。それだけで貴重な体験なのですから。


以来、「地域うんちく自慢」は自重するようにしています。


でも一方で、あまり萎縮して話さなくなるのも違うと思うんです。


沖縄が好きだから、沖縄の人たちと話したい。礼節を持ちながら、分からないことは聞きたいし、やっぱり人とお近づきになりたいと思うのです。


北海道の実家の窓から牧場は見えない


さて、話は変わって北海道。


私が初対面の人に「北海道出身です」と言うと、「北海道好き」の方々からいろいろなことを言われます。


「ちゃんちゃん焼、美味しいですよね!」


「実家の窓から牧場の馬が見えるんでしょ?」


「ジンギスカンは生ラムに限りますよね!」


いやいや(笑)。


ちゃんちゃん焼なんて、地元の登別では聞いたこともなかったし、実家の窓から馬は見えなかったし、ジンギスカンだって子どもの頃は冷凍のラム肉ばかり食べていました。なんなら今でも冷凍ラム肉の方がうまいと思っている。


モヤモヤするわけです(笑)。


でも、北海道が好きで言ってくれているのだから、やっぱりうれしい。


というわけで「地域うんちく自慢」は、人から言われたときには広い心で受け止め、自分が言いそうになったときは自重しようと思っている次第です。

 
 
 

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