コーポレートコミュニケーション担当なら知らなきゃモグリ? な図書館


先日、神奈川県立川崎図書館に行ってきました。
目当ては、社史のコレクションです。
同図書館は開館以来、社史の収集を続けていて、蔵書はおよそ2万2,000冊。国内でも屈指の規模を誇ります。
館内には多くの社史が業種ごとに並べられ、自由に手に取って閲覧できます。
ひと言で社史といっても、実にさまざまなものがあります。
基本的には、会社の歴史を時系列で解説し、巻末に売上高や社員数の推移などを資料としてまとめたものが多いのですが――。
例えば、お菓子メーカーの社史。巻末に歴代のヒット商品をパッケージ写真とともに紹介したり、テレビCMのタイトルや出演タレントを一覧にしたり。
そのメーカーのファンが見たら、「懐かし~!」と思うようなコンテンツも載っているんです。
社史というと、堅苦しいイメージがあるかもしれませんが、ファンが楽しめる読み物にもなるわけですね。
版型やデザインもいろいろ。ビジネス書のようなコンパクトな版型の社史もあれば、ムック本のように、グラフィカルで読みやすさを重視したものもあります。
業界によって、社史のつくり方に定石や傾向はあるのか。近年はどんな社史がつくられているのか。たくさんの社史を見比べていると、そんなことも少しずつ見えてきます。
当社は社史制作をご依頼いただくことがあるので、調査のためによく訪れる図書館です。
先が読めない時代の羅針盤
昔、ドラマなどでサラリーマンが「社史編纂部に異動になった」というシーンがあると、それは、窓際に追いやられ出世の道が断たれたという意味合いで描かれていたと思います。
でも、社史づくりって、本来そんな仕事ではないんです。
なぜなら、会社の歴史は宝の山だから。
過去に経営危機に陥ったとき、その会社はどうやって乗り越えたのか。新しい事業に挑戦するとき、何を大切にして、どんな判断をしたのか。不祥事が起きたとき、社会とどう向き合ったのか。
そうしたストーリーから、会社の価値観や判断基準を垣間見ることができます。
VUCAの時代――将来の予測が難しい、不確実な時代――だからこそ、会社がこれまで何を大切にし、どう困難を乗り越えてきたかを知ることが、これからの判断のヒントになるのではないでしょうか。
もし皆さんがお勤めの会社で社史をつくることになったら、ぜひ神奈川県立川崎図書館を訪ねてみてください。きっと、たくさんのヒントが見つかるはずです。
とりいそぎ、同図書館が発行している社史情報紙『社楽』をオンラインでご覧になることをおススメします。「社史って面白い!」と、まずは感じていただけるはずです。




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