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メンターと勝手に慕っている人と釧路の鮨屋で飲んでいる時、すすめられた本

  • 執筆者の写真: 中島洋一(株式会社ビートアンドライト代表)
    中島洋一(株式会社ビートアンドライト代表)
  • 2023年10月29日
  • 読了時間: 1分

『暇と退屈の倫理学』を読みました。読後感をひとことで言い表すのが非常に難しい――。強いて言えば「面白かった!」ということになります。これは間違いありません。


序盤の、

「いったいどれだけの人が自分の『好きなこと』をしているか?」

「『好きなこと』という表現から『趣味』という言葉を思いつく人も多いだろう。(中略)ところが今では『趣味』をカタログ化して選ばせ、そのために必要な道具を提供する企業がある。」


このようなくだりに、思わずハッとさせられます。心の中でモヤモヤしていたものが急に鮮明になったような。SNSでキラキラして見えるモノは、概ね上記に当てはまるように思われます。良い・悪いではなく。


これは、私たちが「マーケティング」と称してやっていることをズバリ指してもいます。必要なことではありますが、一消費者として冷静に考えると、怖い気もします。


中盤から最後にかけては、哲学の面白さ(の片鱗)を堪能しました。


「できればこういうことを考えながら残りの人生を生きていきたい。直接お金にはならないかもしれないがけれど、大事だよな」


そんな思いがしました。


本の中で紹介されている映画『ファイト・クラブ』をNetflixで初めて観ました。これまた面白く……。


どんな感想を持ったか、たくさんの人と議論してみたくなる一冊でした。


 
 
 

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