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ジェダイ・マスターが書いた矯正治療の本

  • 執筆者の写真: 中島洋一(株式会社ビートアンドライト代表)
    中島洋一(株式会社ビートアンドライト代表)
  • 2024年3月23日
  • 読了時間: 3分

更新日:2024年4月30日




編集協力した矯正治療の本

昨年の話になりますが、矯正治療の本『矯正治療が楽しくなる JET system 入門』(成田信一・著)の編集協力をさせていただきました。


矯正治療は通常、終わるまで2~3年かかると言われていますが、成田先生が提唱・実践している「JET system」では7カ月で完了する事例もあります。さらに患者さんは「治療中も痛くない」とおっしゃる方がほとんど。従来の矯正治療とは大きく異なる、極めて画期的なものであることが分かります。本書にはそのノウハウが凝縮されています。


師匠はジェダイ・マスター?


本書の原稿は成田先生ご本人が書かれました。ここにちょっとした工夫があります。


矯正治療の本を含め、医療系書籍はいわゆる論文調・教科書的な“かたい”文章で書かれた本が多いですが、こちらの本は、成田先生と「医局員の若者ふたり」による対話形式になっているんです。これが読者の皆さまから「読みやすい」とご好評をいただいています。いい意味で「遊び」があるんですよね。


成田先生は映画「スター・ウォーズ」が好きということで、本書の中では「マスター・ショーン」という名で登場します。「ヨーダ」みたいな“師匠”ですねw マスターは時折、ジョークを織り交ぜたり、医局員のふたりとボケ・ツッコミを繰り広げたり、いつのまにか大好きな趣味ゴルフへと話題が逸れたりします。かくして、医療書籍としては「超異色」の一冊が生まれました。


「本文を対話形式にして読みやすく」——。これは「JET systemをより多くの歯科医先生に広めたい」という成田先生のアイデアによるものです。しかし「なかなか自分一人で対話形式の原稿を書くのは難しい」ということで、私にお声がけいただいた次第です。


クリニック経営の生産性向上、医師の働き方改革


本書の後半ではクリニック経営の生産性向上について、成田先生独自の考えを解説しています。これがまた見どころです。経営学者ピーター・ドラッカーの言葉を引用したり、『ザ・ゴール』で有名なエリヤフ・ゴールドラットのTOC(制約条件の理論)をクリニック経営に当てはめて論じたり――。


お医者さんの中には「医者は働いてなんぼ」という考えをお持ちの方も多くいらっしゃいます。自分もよくお医者さんのお世話になるので、本当に頭が下がる思いです。


医療現場の効率化を図ることは、そのような従来の医療者の考えに反する形にも見えてしまうんですね。しかし成田先生は、「医療現場の生産性向上を図ることが患者さんのQOL(クオリティ・オブ・ライフ)につながる」と強く考えておられます。実際、成田先生のクリニックで治療を終えた患者さまが喜んでいる姿を見ると、本当なんだと思います。


2024年4月から「医師の働き方改革」が施行となりますが、きわめて時流に合致した考えということもできます。ちなみにクリニックの生産性向上は、矯正治療を短期間に成し遂げる技術と表裏一体関係になっています。詳しくは本書の後半をご覧いただければご理解いただけるはずです。


クリニック経営の生産性向上の話は、門外漢の自分にも大変ためになりました。ベースとなる部分は会社の経営そして生産性向上と同じなので。


成田先生、素晴らしい機会を誠にありがとうございました。ちなみに、自分の娘(7才)の歯は成田先生に見てもらいたいと思っています。


※デンタルダイヤモンド社の本書のページはコチラ!


※成田先生のクリニックはコチラ!


 
 
 

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